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荒川区の緑被率(樹木や草に覆われている割合)は、10.5パーセントです。(※平成29年度調査)これは、23区の中でも特に少ないほうの値です。
主な緑は、都立・区立の公園、河川沿いの草地、社寺林、街路樹などで、全般に人為改変が進んだ植生になっています。公園等の樹木には、スダジイ、アラカシ、シラカシなどの常緑広葉樹、クヌギ、コナラ、ケヤキ、ムクノキ、エノキなどの落葉広葉樹等が見られます。
河川沿い、池の周り等の水辺には、ヨシやガマの仲間、サンカクイなどのカヤツリグサの仲間などが見られます。道端や草地にはセイタカアワダチソウやシマスズメノヒエなどの外来種が多く入り込んでいるのが観察されます。
荒川区の植物で、特に注目されるのは、尾久の原公園の湿地の周りに残る希少な湿性植物です。そこにはミゾコウジュ、ハンゲショウなどが生育しており、いずれも環境省や東京都によってレッドリスト(絶滅の恐れのある動植物のリスト)に選定されている植物です。
これらの希少種など、荒川区の植物を私たちの財産として大切にしていきましょう。
公園のタブノキ
隅田川のヨシ
ミゾコウジュ
ハンゲショウ
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