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都市化の進んだ荒川区は、大規模な樹林地等も少なく、「荒川区には全然生きものがいない。」とかと思ってしまいがち。
でも、それは私たちが気付いていないだけ。緑の少ない荒川区ですが、区内には何百種類もの植物が生育しています。
荒川区にはタヌキだっています。何十種類もの鳥たち、何百種類もの昆虫たちもいます。
私たち人間と一緒に、生きものたちは荒川区のまちを利用して暮しています。
「全然生きものがいない。」ように見えてしまうとしたら、それは私たちが彼らに気付かずに通り過ぎてしまっているだけです。「きっと何かいる、きっと何かに出会える」と思いながらまちを歩くだけで、多くの生きものたちの姿・気配に気づき、自然にその存在が浮かび上がってくるかもしれません。
緑が少ない荒川区では、公園や隅田川周辺が生きものにとって貴重な生活場所です。
樹林地、草地、水辺・湿地環境などが組み合わされて、多様な生き物の住み家を提供しています。湿地性の希少な植物やいろいろなトンボたち、池やヨシ原等を利用する野鳥など、区内で最もいろいろな生き物と出会うことができ、観察のしやすい場所だと言ってもよいでしょう。
三河島水再生センターの屋上を利用して作られた公園で、大きな池や様々な樹木からなる樹林が整備されています。初夏から秋にトンボなどの昆虫が観察され、冬に多くのカモたちが訪れる他、区内の環境団体の方々による生息環境復元の活動により、初夏から夏にはオオムラサキやヘイケボタルなどが公開され、観察することができます。
両岸がコンクリート護岸からなる都市河川ですが、近年、スーパー堤防が整備され、水際にはヨシの植栽帯が設けられました。また、生きものとの共生空間として白鬚橋付近のサンクチュアリや区立瑞光橋公園が整備され、親水性、生物の生息空間としての機能が高められています。特に冬には多くのカモ類が越冬に訪れることで注目される場所です。
都立尾久の原公園
区立荒川自然公園
隅田川
隅田川のサンクチュアリ
区立瑞光橋公園
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