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荒川ゆうネットは、平成16年から22年までに開設されていたサイトです。
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花と緑のリレー 区民ボランティアの輪 第1回 尾久の原愛好会

REPORT 夏の自然観察会を体験してみました。

 見て・触れて・匂って…と五感をフル回転させ、草むらの中を歩いていきます。
観察した植物は40種類以上、これは雑草かな?と思われる草花にも名前や特徴があることを教えていただきました。
 全部はご紹介出来ないのでせめて名前だけでも、羅列してみます。
 チチコグサ・ウラジロチチコグサ・シラン・ムクノキ・ケヤキ・ネコヤナギ・クサネム・ミゾコウジュ・スズメノヒエ・ヒメガマ・ブタクサ・ミント・ハルシャギク・アカツメグサ・ヒメジュオン・ハンゲショウ・オオニワゼキショウ・ニワゼキショウ・ワルナスビ・ハキダメギク・コマツヨイクサ・メマツヨイグサ・アメグンバイナズナ・ツクバネウツギ・ヘクソカズラ・ガマズミ・アラカシ・シラカシ・クヌギ・コナラ・シロネ・オギ・ススキ・タカノハススキ・ミソハギ・ネズミムギ・ヤマナラシ・トウカエデ・イヌビエなど

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1.様々な植生
池の水は近隣の工場用水と雨水で作られています。水辺の豊かな植生は、尾久の原公園の特徴といえるでしょう。
近年は降雨量が少ないために植物の勢力範囲も徐々に変化し、かつては水辺一面に生えていたアシ原も、乾燥に強いオニが台頭し繁殖してきています。

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2.ハキダメギク
新種1000種、新変種1500種以上の日本植物を命名し、採集した標本は60万点に及ぶという「植物学の父」牧野富太郎博士が名付けた植物のひとつです。意味は「掃き溜めに咲く菊」という様ですが、名前に相応しくない、可憐な表情の花です。

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3.ユウゲショウ
見落としそうな路傍の花を観察してみると、雌しべの先は4つに分かれ十字状になっています。夕化粧の名の通り、ピンク色が可愛い印象の野の花です。ヨーロッパやアジアで観賞用に栽培されているそうです。

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4.タコノアシ
沼,河原,水田跡などの湿地に生える多年草で、絶滅危惧II類(VU)です。花や果実が吸盤のように見えるところから、この一風変わった名前がつきました。泊まっているのはコガネムシです。公園内にはトンボなどの昆虫が多く生息します。

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5.花畑
ハルシャギク・アカツメグサ・ヒメジョオンの花畑です。「原っぱ」にふさわしく、花壇のように仕切るものは何もありません。こぼれ種が増えて行くのか、一面の花畑でした。螺旋階段状に花がつく遅咲きのネジバナも見られました。

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6.ハンゲショウ
夏が来ると、上の葉がペンキを塗ったように白くなります。これはハンゲショウの花があまりにも地味なために、虫媒花としての苦肉の策で、葉の方を目立たせて虫を誘う作戦のようです。白く美しい花は水面に映ると風情があることと思います。

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7.ワルナスビ
茎や葉に鋭い棘があるので「悪いナスビ」と名付けらました。帰化植物で根茎で増えていく様で、一度入り込まれると根絶が難しいと聞きます。花や葉の形は、畑で見られる茄子そっくりですが、食用ではないので食べられません。

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8.大収穫
ノートに書ききれないくらいに、様々な植物を教えていただきました。今日学んだ植物は、季節や時間帯を変えて訪れてみれば、全く別の表情を見せてくれそうです。初心者でも、知恵熱が出そうなくらい丁寧に教えてくださるのでオススメです。


平成17年9月掲載記事
問い合わせ先 荒川区管理部情報システム課
電話:03-3802-3111(内線 2151)

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