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内容は、掲載当時のものとなります。
午後の部のトップバッターの「朗読の旅」のみなさん。最初のグループは、作家の池波正太郎さんの作品『おせん』に収められている「狐の嫁入り」を発表されました。一つの作品を区切って数名で交代に読み継いでいく朗読劇のような展開。ストーリーの面白さと、その面白さを聞き手の脳裏に朗読によって描いていく生徒のみなさん。最初はざわついていた会場も、みている間にぐいぐい引き込まれていきました。
続くグループが朗読したのは、相田みつをさんの詩。すっと心に入り込んでくる相田みつをさんの詩は、会場の聞き手にとっても親しみがある様子。ステージ横のスクリーンには、相田みつをさんの書が映し出され、生徒のみなさんの朗読と一緒に、心に焼き付けるように聞いていらっしゃいました。
そして、最後のグループが発表されたのは、アメリカの哲学者、レオバスカーリアさんの絵本『葉っぱのフレディ』でした。この本は、葉っぱのフレディとダニエルの会話を通して、生きるということについて、そして死について語りかけてきます。朗読する生徒のみなさん一人ひとりの思いも深く、またそれに耳を傾ける会場の聞き手の思いも深まっていくような、とても静かなそして豊かなひとときでした。じーっと心を研ぎ澄ませるかのように朗読される一人ひとりを見つめながら聞いている聴衆の横顔が印象的でした。
みなさん、本番に強い! この3作品は2ヶ月くらい取り組みましたが、一人ひとりが素晴らしかったです。何人もで朗読していくとき、難しいのは、地の文やセリフを声と声でどのようにつないでいくか。演出としてはこれが大きな課題になります。朗読は「声」なんですよね。声は一人ひとり「個」のものです。そこにそれぞれの人生、人の生き様が隠しようもなく出てきます。一人ひとりが、人の声を聞きながら自分の課題を越えていく一年でした。
みなさんの顔が、オリンピック選手のように見えました。目、真剣ですごいね! 一生懸命の姿が一番美しいですね。目頭が熱くなりました。老いて尚若々しく生きるために、また来年もやりましょう! いくつになっても学ぶということ、できるようになることが、どれほど人の心を強くし、明るく解放し、瑞々しく輝かせるものなのかということを、生徒のみなさんの姿から教えられます。「朗読の旅」のみなさんの第1回目の講義の様子は、文字を追うのに一生懸命。声も小さく人前での朗読などその時には想像できませんでした。それが、一年後のみなさんの朗読の堂々たるや! <対象>区内在住 60歳以上の方 ●お問い合わせ先 |
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