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荒川区 ぐるぐるグルメ スペイン料理とフラメンコ アルハムブラ

永山純子さん

このコーナーでは、荒川区内で味わえる世界各国の魅力的な料理をご案内します。
今回は西日暮里のスペイン料理とフラメンコのお店「アルハムブラ」を訪ねました。

駅から1分、フラメンコの観れる老舗レストラン

JR西日暮里駅が開業した昭和46(1971)年、以来37年間、この場所で営業しています。当時は、都内でもスペイン料理を食べさせてくれるレストランはわずかで、下町にはステージを構えたレストランなどなく、とても珍しい存在でした。
店内には、ステージとショーを観ながら食事のできるひな壇状の客席、半地下になった隠れ処的なテーブル席があります。この半地下スペースは、創業当時、スタッフが自分たちで掘って作ったのだとか。この頃は、毎晩若い女性のお客さまで賑わい、料理とフラメンコを存分に楽しんでいただいています。隠れ処スペースは、主に男性のお客様がお一人で、またお付き合いの席にご利用になることが多いですね。



踊り手も元気になれるアルハムブラのステージ

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立ち見のお客様が出るほどの人気のスペイン人舞踊家、ベニートガルシアさん。彼が踊る日は、いつもに増して店内が熱い空気に包まれる。

桜材で出来たステージは、板の下に空洞があって、太鼓のような仕組みになっています。フラメンコ独特のサパテヤード(足の動き)によって響く音。その音でだんだんと気持ちがのっていき、会場全体が盛り上がっていきます。最近は騒音問題もあって、なるべく音を出さない、響かせないステージが多い中、アルハムブラのステージは、「踊っている気持ちを満喫できるステージ」と、踊り手さんに喜ばれています。身体を楽器にする踊りですから、ギターや歌と一体となって踊り切ることで、とても元気になれるそうです。あの音、サパテヤードこそがフラメンコの真髄なのです。フラメンコは、かなり大きな音のする踊りです。ショータイムには、店の外まで音が響きます。普通なら周りのお店から苦情が殺到するのでしょうが、そこはこの地で開店して37年という、最古参の強み。フラメンコの音が、西日暮里駅前の「当たり前」になっています。

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情熱的な歌と踊り、音の高まりとともに会場も次第にヒートアップしてくる。   一般の人もステージに上がって、ひとときフラメンコ気分を楽しむ。



魚介が中心のスペイン料理

今では、日本でもスペイン料理を楽しませてくれるレストランが増えてきましたが、創業当時は本当に珍しい料理でしたので、パエリアをお出ししても「この炊き込みご飯、芯があるよ」とよく言われたそうです。今ではパエリアはもちろん、イベリコ豚の生ハムなど、美味しいものをお客様もよくご存知で、味わっていかれます。スペイン料理は、魚介が中心のヘルシーな料理で、身体に優しくて日本人にも合っているように感じます。

写真 ☆ パエリア(2人前 ¥3,400)
☆ マッシュルームのガーリックソテー(¥1,200)
人気メニューのパエリアとマッシュルームのガーリックソテー。「ブイヨンはスペインの三ツ星レストランのレシピと同じ。煮込んでいる時の匂いのよさといったら格別です」(永山さ


すべて本場仕込みのメニュー

以前は、本場スペインに寮を持っていました。料理人達を、現地で修行させるためです。今も、スペイン人の料理人や、スペインで修行してきた本場仕込みの料理人達が、厨房で腕によりをかけて日々美味しい料理を作っています。一番人気のメニューは、圧倒的人気を誇る「パエリア」ですね。魚介のブイヨンがすごく美味しくて、それで炊き込むパエリアは絶品です。他にも、卵にジャガイモとタマネギを小さく切って丸く焼いた、スペインでは「金貨」と呼ばれるトルテージア、牛ミノの煮込みも人気で女性のお客様も好んで注文されますよ。マッシュルームのガーリックソテーは、パンにそのソースをつけて食べると最高に美味しいです。



食と芸能、2つの魅力的なスペイン文化を発信

創業者である会長がよく言うんです、「フラメンコは、食事をしながら観るステージとして最高だ!」と。世界中見渡しても、こんなに食べることとマッチする踊りはないと言います。フラメンコがどんどん場を賑やかに、情熱的に盛り上げていくからでしょうか。スペイン料理は、パエリアもそうですが大皿でお出しして、みんなで分け合ってワイワイ楽しく食べるのがスペイン流。これからも、美味しくて楽しくて賑やかなスペインの食と芸能、二つの文化を、西日暮里からどんどん発信していきたいです。



アルハムブラからフラメンコ好きのみなさんへ

「セビジャーナス」を踊ろう!

踊りたくてウズウズしている方、弾きたい、歌いたいとウズウズしている方。
お友達と踊りたい、フラメンコを通していろんな方と交流したい。
そんな方のために、アルハムブラでは普段着で踊れる自由な時間を設けています。
セビジャーナスはフラメンコの中で最もポピュラーで、毎年4月に、スペイン・アンダルシア地方セビージャで行われるフェリア・デ・アブリル(春祭り)で踊られるのが有名です。日本の「盆踊り」にたとえられるのが多いのですが、3拍子系でリズムが掴みやすく、フラメンコ初心者が一番始めに習うことが多いのがこのセビージャです。
セビジャーナスを一緒に踊りませんか。

※日時/毎週月曜日、15:00〜22:00(祝日を除く)
※参加費/無料(食事は通常通り)
※更衣室あります。
※他にヌメロも踊れます。

ヌメロとは、「数、ナンバー」のことを意味する言葉で、フラメンコでは、「ソレア」「アレグリアス」などの定番の曲種をいいます。

日曜日は「ペーニャ・フラメンカ」を踊りましょう!

ステージで踊る機会の少ない方や、ステージで踊る感覚を掴みたい方に、無料でステージを開放します。ペーニャとはスペイン語で「愛好会、同好会」という意味があります。フラメンコの三大要素である、カンテ(歌)、バイレ(踊り)、トーケ(ギター)をさらに高めることを目的とした会です。

※日時/毎週日曜日、15:00〜22:00の間の60分間
※ステージ使用料/無料。(ただし、照明・音響代として¥5,000が必要です。
※代表者を決めて、グループ(バイレ、ギター、カンテ)でご参加ください。
※更衣室あります。
※通常通り飲食もお楽しみいただけます。

平成20年12月掲載記事
問い合わせ先 荒川区管理部情報システム課
電話:03-3802-3111(内線 2151)

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