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内容は、掲載当時のものとなります。
「荒川おもちゃ図書館子育て交流サロン」は、荒川区社会福祉協議会3階にあり、主に乳児から就学前のお子さんたちが保護者と一緒に遊びに来ています。室内には、市販のおもちゃから、ボランティアの「エプロンおばさん」が作ってくれた、世界に一つだけの手作りおもちゃまで、約1000点のおもちゃがずらり。
「大人気はボールプール。月齢の低いお子さんは、コロコロボールを転がして遊ぶおもちゃが好きです。少し大きくなってくると、男の子は乗り物が好きですね。体を横にして、トラックやプラレールなど乗り物に目線を合わせて、その世界に入って遊んでいます。大きくなるとおもちゃの木槌で大工さんの真似事をして遊ぶ子もいます。女の子は、やっぱりままごとですね。着せ替えコーナーも人気で、ドレスを着てなりきっているお子さんをお母さん達が携帯のカメラで撮影する光景も見られます。お子さんの様子を見ていると、それぞれにお気に入りのおもちゃがあったり、また他の子の遊ぶのを見て真似てみたり、この空間の中に一緒にいることが刺激になっているようです」 「おもちゃ図書館」は、全国規模で活動する組織です。その発祥はイギリスで、障がい児をもつお母さんの手から始まりました。 「荒川区のおもちゃ図書館も、その根幹には、障がいのあるお子さんたちがおもちゃを使って遊びながら、お母さんや家族、ボランティアさんなど周囲の人達と接しながら、地域の中でうまくコミュニケートできるようになってほしいとの思いがあります。幼少期に、障がいの有無やその枠にとらわれないで一緒に遊べる場として、触れ合いの中でいろんなことを学び吸収してほしいです」
図書館が本を貸し出すように、おもちゃ図書館はおもちゃを貸し出しています。貸し出し期間は、2週間。障がいのあるお子さんは2点、障がいのないお子さんは1点、借りることができます。 「おもちゃを買う前に、子どもに合うおもちゃかどうか試してみたいご両親や、休日に遊びに来る孫のために借りに来られるおじいちゃんやおばあちゃんもいらっしゃいます」
地域のボランティアの方々が、館の活動に積極的に関わってくださっているところも大きな魅力です。開館日に室内でのサポートをするボランティアさんのほか、毎月第1・3木曜日の午前中は、手作りおもちゃを作ってくださる「エプロンおばさん」、毎週水曜日には、「おもちゃ病院」ということで、60代を中心とした機械いじりの好きな職人さんが「トイ・ドクター」となって、子どもたちのおもちゃを修理してくれます。毎週約10組の親子がおもちゃを持って訪れ、8人程のドクターが修理に当たっているそうです。ほかにも、「ふれあいおもちゃ図書館」ということで、地域の高齢者の方々が、ハンカチや折り紙などで作る昔ながらのおもちゃや、伝承遊びなどをお母さんや子どもたちに月1回、教えてくださいます。
「ハンカチでねずみを作ったり、チラシや折り紙でコマを作ったり。身近なもので簡単にそして危なくないおもちゃが作れることが、若いお母さんたちには面白いようですね」
おもちゃ図書館の素敵なところは、「いろんな『初めて』を体験できることかもしれません」と、西尾さんは言います。今までできなかった遊びができるようになったり、新しいおもちゃに興味を示したり。家でひとりで遊んでいる時には見られなかった行動や表情、しぐさや言葉が、他の「誰か」と接することで、刺激となって生まれてくる。その新鮮な驚きや喜びを、お母さんやお子さんたちがボランティアさんらと「共感できること」が、おもちゃ図書館の一番の魅力と言えるでしょう。
「実家のお母さんに話すように、お母さんたちがボランティアさんたちに安心して話をする姿を見かけます。ボランティアのみなさんに見守られている安心感があるのでしょうね。ホッと心を開いて過ごしていかれます。お父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃん、みなさんお子さんをお連れになって、ぜひ、おもちゃ図書館へ遊びにいらしてください。お待ちしています」 ■「荒川おもちゃ図書館子育て交流サロン」荒川区南千住1-13-20 荒川区社会福祉協議会3階 ■「荒川区内、その他のおもちゃ図書館」◎さつき会館 ●お問い合わせ先 |
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