荒川ゆうネットアーカイブ
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荒川ゆうネットは、平成16年から22年までに開設されていたサイトです。
内容は、掲載当時のものとなります。

商店街だいすき「日暮里・舎人ライナー開通でさらに活気づく!熊野前商店街」

かつて東尾久8丁目にあった「熊野神社」が名の由来という「熊野前商店街」。田畑の広がる神社前の農道にあった数店から商店街は始まりました。近くにある隅田川には、大正時代から「熊野の渡し」(昭和25年廃止)があり、人々の往来で賑わいました。昭和43年には尾久橋が完成し、扇大橋(昭和54年)が荒川に架かると、足立区と台東区根岸を結ぶ「尾久橋通り」は、荒川区の動脈路となりました。戦後、日本の高度成長と足並み揃えて発展してきたこの商店街は、今日も人々に愛され続けています。都電荒川線はもとより、平成20年3月の日暮里・舎人ライナー開通によってさらに活気づく、人情味あふれる熊野前商店街のみなさんにお話をうかがいました。
※熊野神社:神社は、1878(明治11)年に尾久八幡神社に合祀されている。

熊野前商店街の始まりは、大正時代。商店街の歌「しあわせ通り」を聞きながらお買い物。

東尾久5丁目の都電荒川線「熊野前」の駅前から、東尾久4丁目に向かってまっすぐにのびる480メートルの道沿いを中心に、小さなお子さんからお年寄りまで、気軽に立ち寄れるお店、約100店が軒を連ねる熊野前商店街は、区内でも歴史のある商店街です。大正時代、農道沿いに並んだ数店から始まり、戦後昭和22年に「熊野前商盛会」という任意団体を結成。その後、協同組合を経て、昭和38年に「熊野前商店街振興組合」として、この地域や区内に住む人ばかりではなく区外からも人が訪れ、気軽に買い物できる下町の活気ある商店街として、今日に至っています。
荒川区商店街の歌「しあわせ通り」が流れる通りを歩けば、看板や店先の雰囲気にどこか昭和の懐かしさを漂わせる現役の商店も見受けられ、今時のニューフェイスともいうべき新しいディスプレイのお店と肩を並べて、下町の商店街らしさを醸しだしています。

2007年11月1日リリース!

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作詞/高野正義 作曲/弦哲也
日本舞踊家・藤川澄十郎さん(南千住在住)による振りもついています!
CDやDVDは、区内の図書館でも貸し出し中です。ご利用ください。
http://sangyo.city.arakawa.tokyo.jp/commerce/shotengainouta/
こちらから視聴できます。
こちらから振付がご覧いただけます。

ポイントカードに、「金土(きんどん)セール」、朝市!そして毎年恒例「はっぴいもーる熊野前カーニバル」楽しさと気前の良さが商店街のウリです!

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ポイントカードは、この表示のあるお店ですぐに発行してもらえます。

熊野前商店街では、各店共通で利用できる「ポイントカード」を導入しています。

「昭和30年代から「サービス券」は始めていたんですよ。券だと台紙に貼ったりしてかさばって大変でしたから、今はポイントカードに切り替えました。約100店の組合加盟店のうち、43店が参加していますので、お買い回りの際はぜひご利用ください」(小野塚さん)

可愛い熊の絵のポイントカードは、100円につき1ポイントつきます。ポイントがつくたびに、お日様マークが少しずつ出来上がっていくところが楽しく、現在約3万枚が流通しているといいます。

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この赤のチラシが入ったら、要チェック!

「毎月第4金・土曜日の午後3時からの『きんどんセール』では、ポイントが2倍、3倍になる店もありますので、新聞に折り込まれる熊野前商店街のチラシや店頭でチェックして、お得なお買い物をしてください」(前田さん)

『きんどんセール』の目玉は、金曜日3時から商店街中ほどにある稲荷神社で行われる「ポイント プレゼント」。先着100名限定で、10人に1人の割合で3万円分ポイント(300ポイント)、5人に1人の割合で1万円分ポイント(100ポイント)、はずれた人にも全員に3千円分のポイント(30ポイント)がプレゼントされます。特別なイベントが開かれるときには、10万円分ポイント(1000ポイント)プレゼントというのもあるので、お楽しみにしてください。

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セール前にはこの看板が通りに立ちます。

「他にも、10月には新潟・南魚沼の農家から直送された新米2キロを、12月にはのし餅1キロを、満点(300ポイント)になったポイントカード2枚と交換する日もあります。毎年恒例なので、ポイントを貯めて楽しみに待っててくれるお客さんも多いんですよ」(小野塚さん)

4月から12月の第1日曜日朝7時から9時までは、組合の青年部が中心となって、「朝市」も開催しています。

「早起きは三文の徳ではないですが、普段の定価から3割〜4割引きするお店もあって、お買い得感あると思います」(原田さん)

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今年も開催予定のお祭り企画「はっぴいもーる熊野前カーニバル」

母の日(5月)が近づくと小さな鉢花のプレゼントが始まり、父の日(6月)が近づけば小さな缶ビールプレゼントありと、熊野前商店街の「気前の良さ」には、脱帽です!
そして、夏(7月)には 「はっぴいもーる熊野前カーニバル」が恒例行事。
軽快なサンバのリズムにのって、きらびやかな踊りが練り歩く「お祭り」に、区内外から多くの人が集まり、商店街は老いも若きもヒートアップします。
下町の気さくな熊野前商店街は、年がら年中、お楽しみとお得が盛りだくさんな、「みんなの商店街」なのです。

商店街の通りは小学生の通学路あったかい気持ちを通わせたい。

下町の商店街の魅力は、なんといっても人と人の「ぬくもり」と、暮らしの「安心感」です。
熊野前商店街も、子どもからお年寄りまで安心して買い物ができるという点において例外ではありません。商店街の途中に小学校があることもあり、毎朝毎夕、子どもたちの元気な声が響き渡ります。

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商店街の通りが小学生の通学路

「商店街の中に小学校があるなんていう環境は珍しいと思います。あの子はどこの子かまでわかっていた一昔前とは違って、挨拶するのもちょっとためらわれるようなご時世に変わってしまったけれど、それでもどの子も地元の大事な子。ここでは、今でも子どもたちの朝のあいさつ、帰りのあいさつが聞こえてきます。商店街の人は、みんないつも子どもたちを見守っていますよ。小学校の行う職場体験にも、商店街では『お店体験』『朝市体験』など、子どもたちのために喜んで協力させてもらっています。商店街の人達はみんな、地域活動の拠点として商店街のことを幅広く考えている人ばかりです」(小野塚さん)

全国的に商店街は今、「シャッター通り」という言葉もあるように、存続の危機に瀕しているところが多いのが実情です。熊野前商店街にも一部シャッターの下りた店舗を見かけますが…。

「たしかに商店街としてさみしいことだよね。でも、景気が悪くて閉めたというより、閉店の理由のほとんどが後継者がいなかったり、高齢となり体の具合と相談して…ということなんです。逆に新しく出店してくるお店もあります。古くからの店、新しい店、それぞれ魅力が発揮されたある活気ある商店街へ盛り上げていこうとみなさん頑張っていますよ」(原田さん)

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2007年4月にオープンの洋服屋さん「オレンジタワー」の渡辺さん。区内で出店先を探していたところ条件に合う物件を熊野前商店街で見つけ夢を叶えた。

商店街の魅力、それはやはり「人」であり、お買い物にふれあう人情の温かさです。買い物をきっかけに、ゆっくりゆっくりと長い時間を掛けてできあがっていく信頼関係にあるのではないでしょうか。
買い物しながらあったかい気持ちになれる、元気になれる熊野前商店街は、訪れる皆さんへこれからも変わらぬ「地元愛」で頑張ります!

※取材記事は平成20年3月現在のものです。

 
平成20年3月掲載記事
問い合わせ先 荒川区管理部情報システム課
電話:03-3802-3111(内線 2151)

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