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内容は、掲載当時のものとなります。
作詞/高野正義 作曲/弦哲也
熊野前商店街では、各店共通で利用できる「ポイントカード」を導入しています。 「昭和30年代から「サービス券」は始めていたんですよ。券だと台紙に貼ったりしてかさばって大変でしたから、今はポイントカードに切り替えました。約100店の組合加盟店のうち、43店が参加していますので、お買い回りの際はぜひご利用ください」(小野塚さん)
可愛い熊の絵のポイントカードは、100円につき1ポイントつきます。ポイントがつくたびに、お日様マークが少しずつ出来上がっていくところが楽しく、現在約3万枚が流通しているといいます。
「毎月第4金・土曜日の午後3時からの『きんどんセール』では、ポイントが2倍、3倍になる店もありますので、新聞に折り込まれる熊野前商店街のチラシや店頭でチェックして、お得なお買い物をしてください」(前田さん)
『きんどんセール』の目玉は、金曜日3時から商店街中ほどにある稲荷神社で行われる「ポイント プレゼント」。先着100名限定で、10人に1人の割合で3万円分ポイント(300ポイント)、5人に1人の割合で1万円分ポイント(100ポイント)、はずれた人にも全員に3千円分のポイント(30ポイント)がプレゼントされます。特別なイベントが開かれるときには、10万円分ポイント(1000ポイント)プレゼントというのもあるので、お楽しみにしてください。
「他にも、10月には新潟・南魚沼の農家から直送された新米2キロを、12月にはのし餅1キロを、満点(300ポイント)になったポイントカード2枚と交換する日もあります。毎年恒例なので、ポイントを貯めて楽しみに待っててくれるお客さんも多いんですよ」(小野塚さん) 4月から12月の第1日曜日朝7時から9時までは、組合の青年部が中心となって、「朝市」も開催しています。
「早起きは三文の徳ではないですが、普段の定価から3割〜4割引きするお店もあって、お買い得感あると思います」(原田さん)
母の日(5月)が近づくと小さな鉢花のプレゼントが始まり、父の日(6月)が近づけば小さな缶ビールプレゼントありと、熊野前商店街の「気前の良さ」には、脱帽です! 下町の商店街の魅力は、なんといっても人と人の「ぬくもり」と、暮らしの「安心感」です。
「商店街の中に小学校があるなんていう環境は珍しいと思います。あの子はどこの子かまでわかっていた一昔前とは違って、挨拶するのもちょっとためらわれるようなご時世に変わってしまったけれど、それでもどの子も地元の大事な子。ここでは、今でも子どもたちの朝のあいさつ、帰りのあいさつが聞こえてきます。商店街の人は、みんないつも子どもたちを見守っていますよ。小学校の行う職場体験にも、商店街では『お店体験』『朝市体験』など、子どもたちのために喜んで協力させてもらっています。商店街の人達はみんな、地域活動の拠点として商店街のことを幅広く考えている人ばかりです」(小野塚さん) 全国的に商店街は今、「シャッター通り」という言葉もあるように、存続の危機に瀕しているところが多いのが実情です。熊野前商店街にも一部シャッターの下りた店舗を見かけますが…。 「たしかに商店街としてさみしいことだよね。でも、景気が悪くて閉めたというより、閉店の理由のほとんどが後継者がいなかったり、高齢となり体の具合と相談して…ということなんです。逆に新しく出店してくるお店もあります。古くからの店、新しい店、それぞれ魅力が発揮されたある活気ある商店街へ盛り上げていこうとみなさん頑張っていますよ」(原田さん)
商店街の魅力、それはやはり「人」であり、お買い物にふれあう人情の温かさです。買い物をきっかけに、ゆっくりゆっくりと長い時間を掛けてできあがっていく信頼関係にあるのではないでしょうか。 |
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