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荒川区は合唱だ!
荒川区民フィルハーモニー合唱団
歌を歌うことは全身運動ですので、健康にも良いと思います。
インタビュー:荒川区民フィルハーモニー合唱団

 合唱とは複数の人がパートに分かれて歌う音楽形体のことで、複数の人が声を揃えて歌うことです。大きく分けて・混声合唱・男声合唱・女声合唱に分類されます。
 荒川区では多くの民間合唱団が活動しております。
 今回は1979年の結成で息の長い活動を続けている荒川区民フィルハーモニー合唱団の運営委員長の柿崎実さんと副委員長の山田泰子さんにお話を伺いました。

 

合唱団設立の経緯について教えてください。

区民名曲コンサート第九

 今から30年程前に、荒川区が荒川区民会館(現在のサンパール荒川)の大ホールを使い区民参加の催し物を企画したいと、当時、東京荒川少年少女合唱隊の指揮者であった渡辺顕麿(あきまろ)氏に相談したのがきっかけです。
 渡辺氏は、ベートーベンの第九を歌う合唱団を作ることを提案され、荒川区は1979年に「荒川区民会館フィルハーモニー合唱団」を設立。初代常任指揮者に渡辺氏を迎え「区民名曲コンサート第九」として毎年演奏会を行ってきました。第九は今でこそ各地で年末に流れるお馴染みの曲ですが、東京都内で初めて区が開催した第九の演奏会は我々だったそうです。
 1985年に荒川区民会館からの事務局移管に伴い「荒川区民フィルハーモニー合唱団」と改名し、指揮者も現在の佐藤一昭氏が就任されました。「区民名曲コンサート第九」への参加は24回目の2002年で区切りをつけ、現在は合唱団独自の練習や定期演奏会を重ねています。※

※「区民名曲コンサート第九」は、現在、財団法人荒川区地域公社(ACC)の主導で「荒川第九を歌う会」として存続しています。

メンバーについて教えてください。

準備体操写真
練習に入る前に準備運動で身体をほぐします

 登録メンバーは80名で、練習には毎回70名くらいが参加します。7対3で女性が多く、年齢は30代から80代までで50代以上が7割です。息の長いメンバーが多く設立当初20代から30代だった人がそのまま合唱団と共に年齢を重ね、このような年齢構成比になりました。
歌を歌う事は全身運動ですので、健康にも良いと思います。見た目が年齢よりも若々しいメンバーが多いでしょう。
 年間を通し前期は荒川区生涯学習センターで、後期はひぐらし小学校で毎週土曜日午後6時半から9時までの練習をします。
 内容は、準備体操、発声練習、定期演奏会用の発表曲練習などを行います。長い練習時間になるので、途中に10分の休憩を挟んでいます。
 演奏会は定期演奏会を中心に、区民音楽祭、川の手荒川まつり、ふれあいジョイントコンサートなど区内各所のコンサートに参加しています。
 週1回の練習の他にも、毎年1回は合宿を行い、強化練習と合唱団員相互の懇親を深めています。新年会、暑気払い、忘年会、ハイキングなどの交流も盛んです。

 

レパートリーを教えてください。

合唱風景

 荒川区民フィルハーモニー合唱団の特徴は、オペレッタ※を混声の4部合唱で歌うことです。オペレッタを歌うようになったのは、常任指揮者の佐藤氏の影響が大きいですね。
佐藤氏は日本のオペレッタの第一人者で、自らテノール歌手として舞台に立たれ第一線で活躍されている他、日本大学藝術学部の講師も務められています。日本でオペレッタを歌う合唱団は、数団体しかないと思います。
 歌と踊りが一体となり、男女の恋を歌ったものが多く雰囲気が良いのがオペレッタの魅力だと思います。第17回定期演奏会では、荒川に育ち、歌を愛し、ウィーンに憧れる合唱団員の思いを歌や踊りで表現した創作オペレッタ「ウィーン あらかわ 我が夢の都」を上演しました。西川区長も区長役でご出演していただきました。大変良いお声でびっくりしました。

指揮者
わかりやすくユーモア溢れる指導が魅力の佐藤一昭氏

 荒川区民フィルハーモニー合唱団のレパートリーは幅広く、オペレッタの他、モーツアルトのレクイエム、ヘンデルのメサイア、オルフのカルミナ・ブラーナから、日本の合唱組曲、民謡、宗教音楽などジャンルに捕らわれない幅広いレパートリーを持っています。
 外国語の曲は、日本語に翻訳してあるものがほとんどですが、宗教音楽は、英語、ドイツ語、ラテン語など原語で歌います。また、観客に対してより深く歌いかける為に、暗譜を心掛けています。

※「オペレッタ」とは、喜歌劇のこと。もともと小規模なオペラという意味で、歌、お芝居、躍りが一つになった音楽劇。

ウィーンのドナウシュタット区と荒川区は友好都市で本年は10周年ですね。

 友好都市10周年記念レセプションに参加し、アンネット・ストゥルナート氏と共にオーストリア国家を歌わせていただきました。ストゥルナート氏は日本人でありながら、ウィーン国立歌劇場に東洋系最初のオペラ歌手として採用され、以後30数年専属歌手として歌い続けられているアルトの名歌手です。
 またその後の「友好都市10周年記念 あらかわ・ウィーンふれあいコンサート」では、ストゥルナート氏やウィーン弦楽トリオと共演し、思い出深いコンサートになりました。

荒川区にちなんだ合唱組曲を制作中と伺いました。

彫刻写真
「荒川区とドナウシュタット区の永遠の友好を願って」と刻まれた南千住駅前の彫刻
 

 荒川区民フィルハーモニー合唱団では、昨年から今年にかけてふるさと「荒川区」を題材とした混声合唱組曲の歌詞を募集し、16作品の応募がありました。そのうち7つ程を採用し作曲家の安藤由布樹さんに曲作りを委嘱しています。都電、下町の風景、人情などが盛り込まれた荒川区ならではの合唱曲の完成を我々も今から心待ちにしています。1曲ずつ仕上がってくる予定ですので、順次練習を重ね、来年の第18回定期演奏会の目玉として皆さんに披露できるよう頑張りたいと思います。


荒川区民フィルハーモニー合唱団の魅力はなんでしょうか。

柿崎さん写真
笑顔の素敵な運営委員長
柿崎さん

 オペレッタという分野で、身体も心も躍る合唱団として楽しみながら練習を続けられるということでしょうか。佐藤氏のユーモアのある指導も魅力で、週一回の練習を皆さん心待ちにしています。
 創設の頃から続けている会報誌「ハーモニーの輪」は、1300号を数え、合唱団や練習のこと、個人の近況などを持ち回りで書き、メンバー間の交流に一役かっています。
メンバー数が多いおかげで、プロの指導者をお招きしていながら会費負担が安い(2500円/月)のも魅力ですね。
 荒川区民とついた合唱団名ですが、区外の方でももちろんOKです。楽譜が読めなくても荒川区に縁のある方や、荒川区が好きな方の入会も歓迎していますので、ぜひ仲間になってください。男性の数が女性に比べて少ないので、特に男性メンバーは歓迎です。


●荒川区民フィルハーモニー合唱団

http://araphil.cames.jp/

 
平成18年9月掲載記事
問い合わせ先 荒川区管理部情報システム課
電話:03-3802-3111(内線 2151)

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