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内容は、掲載当時のものとなります。
昔からこの地域には、鞄製造を生業にしている済州島出身者が多くいました。私が生まれる前から父は縫製関係、母は紡績工場で働いており、済州島と三河島を行ったり来たりしていました。父は来日した3日めに関東大震災にも遭遇したそうです。 三河島に来られたのはいつ頃ですか?
17才の時に医者になりたいと思い、勉学のために単身で三河島に来ました。しかし近親もなく勉強が出来る環境になかったので、早く自立したいと思い鞄製造業に専念しました。来日してから今年で56年めになります。 飲食店をはじめたきっかけを教えてください。
製造卸業に携わった後、水産業の取次なども経験しましたが、親として息子達が将来に渡り三河島で生活していく上で、どのような仕事を残したら良いかを考えました。平成元年に老朽化した自宅をビルに建て替え、一階をレストランにして息子達にまかせた次第です。また、当時では珍しいカラオケもいち早く設置したので随分話題になりましたよ。 済州島の料理をいただけるとの事ですが、おすすめの料理はありますか。「アワビのお粥」は、アワビを薄く切りごま油で軽く炒めた後、水に浸したお米をいれてお粥にします。ごま油の香りとアワビの食感が食欲をそそる一品、淡泊な中にもコクのある味が楽しめます。 『モン』は済州島特産の海草で、形状は日本のホンダワラに良く似ています。日本ではなかなか手に入りにくいため、家族や知人が済州島に行くときに頼んでいます。モンのスープ仕立ては済州島に住む人の大好物で健康にも大変良い料理です。 『ムルフェ』は味噌や酢、コチジャンを水に混ぜ、刺身や野菜の千切り入れて氷で冷やした冷たいスープです。「イカのムルフェ」「活アジのムルフェ」など時期によって様々ですが、4月〜5月頃が旬の『チャリ(スズメダイ)』を使用した『チャリムルフェ』は済州島を代表する料理のひとつです。 済州島は、中央のハッラ山(標高1950m)を挟む豊かな地形に恵まれています。このため気候の差異により特産物も地域によって異なります。 三河島地域の変遷をどのようにお考えですか。
在日コリアンの数が減り、一世も老齢化している過渡期にあると思います。 荒川区と済州島の交流についてご感想は?
遅ればせながらという感はありますが、大変良いことだと思います。以前は「近くて遠い国」と称された韓国も、今は「近くて近い国」です。 |
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