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日本での自殺者数は年々減少傾向にあり、令和元年には2万人を下回りました。しかしながら、自殺によって大勢の方が命を落としている事実に変わりはありません。荒川区においても、毎年40人前後がその尊い命を落とされる状況が続いています。
自殺者数は減少していますが、10代・20代の若年世代の自殺者数は横ばい状態であり、若年世代・子育て世代の自殺予防が、重要な課題となっています。
自殺は個人の自由な意思や選択の結果ではなく、実際には生活苦や就労問題、健康問題、精神疾患などさまざまな要因が絡み合い、心理的に追い込まれた末の死であるといえます。
死にたいと考えている人は、同時に「生きたい」という気持ちの狭間で揺れ動いています。
眠れない、食欲がないなど自殺の危険を示すサインを発したり、多重債務などの解消のための経済的な支援を求め、さまざまな相談機関を訪れています。
自分の生きづらさや体調の変化に気づいてSOSを発したり、周囲の人がそれに気づいて適切な相談機関につなげたりすることで、関係機関の連携による「生きる支援」ができるしくみを創っていくことが大切です。
そのために、荒川区でも関係機関との連携により、さまざまな取組みを行っていますので、このページにてご紹介いたします。
荒川区自殺予防事業部課長庁内連絡会
自殺予防事業の全庁的な取り組みの強化を目指して、
全管理職に発信する西川区長とNPO法人自殺対策支援センターライフリンク清水(しみず)代表
ゲートキーパーとは「命の門番」という意味であり、自殺予防について理解し、身の回りの人の悩みや体調の変化に気づき、話を聞き、適切な相談機関につなぐことができる人のことを言います。
荒川区では全庁的にゲートキーパー研修を行い、窓口や電話対応、訪問において区民の方のサイン(変化)に気づき、適切な相談機関へつなげるための研修会を行っています。
東京自殺防止センターの中山町子(なかやままちこ)氏を招いての講演など、第一線でご活躍されている方の経験を聴き、私たちにできることを考えていきます。
また、平成25年度より、若年者への自殺対策の一環として、区立小学校・中学校の教員を対象に、ゲートキーパー研修を行っています。
研修の様子
ロールプレイの様子
自殺予防に全庁的に取り組むため、定期的に連絡会を開催し、自殺予防の取り組みや連携の在り方、情報交換、普及啓発について検討しています。
区では医療機関や関係機関と連携し、自殺未遂した方のご家族や関係機関からの相談を受け、再び自殺を図ることがないよう支援を行っています。
荒川区では、カードやパネル、ポスターの作成等、自殺予防のための普及啓発活動にも力を入れています。
以下の「こころと命のカード」を作成し配布をすることで、多くの方々に区の取組みを知っていただき、悩みを抱える方々の力になれるよう努めてまいります。
カード表面
カード裏面
区立図書館と連携し、自殺予防やうつに関連したポスターや図書、カード等を展示します。
平成28年より、首都大学東京(現:東京都立大学)荒川キャンパスの図書館にも展示を行っています。
南千住図書館展示コーナー1
南千住図書館展示コーナー2
首都大学東京(現:東京都立大学) 荒川キャンパス図書館
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お問い合わせ
福祉部障害者福祉課こころの健康推進係
〒116-8501荒川区荒川二丁目2番3号(本庁舎1階)
電話番号:03-3802-3111(内線:2692、2695)
ファクス:03-3802-0819
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