 |
餌台で羽を休める
オオムラサキの成虫 |
|
本荒川自然公園の一角、昆虫観察園横の飼育ゲージで「NPOオオムラサキを荒川の大空に飛ばす会」が国蝶のオオムラサキを育てています。
オオムラサキは、環境庁発行の「日本の絶滅のおそれのある野生動物」に指定されている希少種ですが、会の皆さんはこの蝶を増やそうと地道な飼育を続けてきました。
 |
笑顔があたたかい
岡本義雄会長 |
|
飼育ゲージ内には、オオムラサキの産卵場所と幼虫の餌の為に榎木が植えられ、所々に成虫用の甘いエキスを置いた餌台が設けられています。
外敵が入らない保護された空間は、まさにオオムラサキにとっては天国。
雄と雌が出会って交尾し、産卵から孵化、幼虫・脱皮・蛹、そして羽化という生命の営みを何十、何百のオオムラサキの個体が見せてくれます。
生きた理科の勉強になるだけでは有りません。エメラルドグリーンの卵、愛嬌のある幼虫の顔、榎木の葉に似た蛹の形、雄が持つ紺碧の羽根模様…心に残るオオムラサキの世界です。
 |
会の皆さんが
丁寧に説明をしてくれます |
来館者には、会の皆さんが丁寧な説明をしてくれます。
会長の岡本義雄さんは「こうしてオオムラサキを育てていると生命の神秘を感じ、感謝の気持ちが溢れてきます」と語られました。
ぜひ皆さんも「生命の神秘」を体験しに来てください。