この作品は平成25年度東京藝術大学卒業・修了制作作品で第8回荒川区長賞を受賞した作品です。制作者は宮田真帆氏です。
制作者の作品説明
この作品は、「鍛金」という技法でつくりました。鍛金とは、金属を金槌で叩いて形をつくる技法です。この作品は、1.2mmの銅板を叩いたり、溶接したりしてつくっています。
大学での集大成の作品をつくるにあたり、今までの制作では、自分らしさや突出した得意なことがなかったので、いろいろ考えました。その結果、自分の軸となるものはまだないけれど、それは、何にも縛られず、自由な表現の可能性を多く持っていることでもあると気付きました。頼りないけれど自由で軽やか、軸もないけれど楽しそう。そんな作品をつくって、制作に対する向き合い方を表そうと思いました。
題名のカシュパーレクは、この作品のモチーフで、二股の帽子をかぶった道化の操り人形のことです。勇気があり、臆病で、卑怯で正直といった矛盾した心を合わせ持っています。そのつかみ所のない、不安定ながらも自由な様子が今の自分と重ね合わさりました。
※幼稚園内での展示のため、自由に鑑賞することはできません。
南千住8-2-1 南千住第二幼稚園(玄関ホール)
宮田真帆
銅版
H820×W600×D430mm(作品)
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