この作品は平成24年度東京藝術大学卒業・修了制作作品で第7回荒川区長賞を受賞した作品です。制作者は金井麻央氏です。
制作者の作品説明
「tempus」とは、ラテン語で“時”を意味します。
人類が自然界から奪ったものは、環境というよりむしろ、“時”そのものであると感じます。環境を変えるのではなく、長い歳月をかけて自らが進化し、体を変えることで生きてきた生き物たちの姿に美を感じます。たとえ人類が滅んでも、自然界では四季がめぐり、何千年、何万年というサイクルで時は流れると思います。人の世界にはない、もっと壮大な“時”の流れ。“時”という、永遠に続くであろう海路を進む舟、というイメージで制作しました。
陸の世界は木彫、海の世界は黒漆地に金銀のみの蒔絵という表現技法により、大いなる自然界の世界観を全長60pの舟に表現しました。
東日暮里3-11-19 夕やけこやけふれあい館
金井麻央
漆、麻布、金、銀、顔料、黄楊等
H490×W630×D286mm
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