児童養護施設整備・運営事業者の公募結果について

子どもと家庭を取り巻く環境の変化に伴い、児童家庭相談の増加・内容の複雑化とともに、一時保護所における保護件数の増加や保護期間の長期化など、相談対応の困難さが増していることを踏まえ、荒川区では、子どもを守るための児童相談体制をより一層充実させるため、令和2年4月に荒川区子ども家庭総合センターを設置し、同年7月に児童相談所業務を開始しました。

また、里親の登録拡大に向けた取組みを積極的に実施するなど、児童相談所業務開始前から社会的養育の体制整備を推進しており、その一環として、虐待など専門的なケアが必要な子どもの受入れや、里親支援の充実を図るため、区有地を活用し、児童養護施設を整備します。

ついては、社会福祉法人の専門性を活かした弾力的かつ効率的な施設運営により児童福祉がより一層向上されることを期待し、当該施設の整備・運営事業者をプロポーザル方式により公募しました。選定結果は以下のとおりです。

選定事業者

• 法人名称　社会福祉法人　友興会
• 代表者　理事長　清川　浩志
• 所在地　足立区西新井本町四丁目13番16号

選定の経緯等

経緯

審査を公平かつ適正に実施するため、児童養護施設整備・運営事業者選定委員会を設置し、選定しました。

• 令和2年3月19日　児童養護施設整備・運営事業者選定委員会設置、第1回選定委員会（公募要項、評価項目、評価基準等を決定）
• 4月6日　公募要項配布・事前相談受付開始
• 6月30日　提案書提出締切
• 9月7日　第2回選定委員会（第一次審査）
• 10月12日　第3回選定委員会（法人が運営する児童養護施設現地視察・プレゼンテーション及び候補事業者選定）

審査結果集計評価表（PDF：10KB）（別ウィンドウで開きます）

応募者

1事業者

審査項目

• 事業者概要・実績等：4項目
• 施設整備：4項目
• 施設運営：9項目
• 現地確認：10項目
• プレゼンテーション：3項目
• 計：30項目

評価のポイント

(1)事業者の実績

足立区において、50年以上にわたり児童養護施設を運営し、本体施設とともにグループホームの運営も行い、また、区の委託事業として、10年以上、ショートステイ事業の実績を有する。

(2)施設整備

整備案は、小規模グループケアユニット4室に加えて、親子訓練室、自立支援室など、児童養護施設として十分な機能を備えるとともに、ショートステイ室、地域交流室を整備するなど、地域の児童家庭支援拠点としての機能も十分に担える内容である。

(3)施設運営

• 現在運営している児童養護施設を分割し、当該整備を行う提案であり、実務経験5年以上の職員を半数以上配置するなど、実現可能な安定した運営体制を予定している。
• 社会的養護としてはもとより、広く地域の児童家庭を支援する役割を担おうとする姿勢を有する。

(4)法人が運営する児童養護施設現地視察

施設内は整理整頓され、清潔感があり、安全面の配慮もされている。

選定委員

• 委員長　副区長
• 副委員長　子ども家庭部長
• 委員　子ども家庭総合センター所長、営繕課長
• 外部委員　学識経験者1名、地域代表者1名
• 計6名