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屋外の猫に関する相談が保健所には多く寄せられます。
猫は繁殖力が強い動物です。1回の出産で2頭から8頭の子猫を産み、離乳後は次の出産が可能になります。さらに生まれたばかりの子猫も、6ヶ月前後で繁殖可能年齢に達します。計算上では、1頭のメス猫から1年間で20頭に増えることが可能です。
猫は愛護動物であるため、処分を目的とした捕獲はできません。また、えさを絶っても繁殖能力は損なわれません。屋外の猫を増やさないためには、不妊・去勢手術による繁殖抑制が確実な方法です。また避妊・去勢手術をおこなうことは、発情時の鳴き声や尿の臭い(スプレー)を軽減することができます。
屋外の猫問題の解決に取り組もうとする地域の方々からの申請を、区は受け付けています。一定の要件を満たし、審査を経た上で荒川区に登録された団体に、不妊・去勢費用の助成などの支援を行っています。
「飼い主のいない猫」活動始めませんか?(PDF:1,236KB)
詳細は保健所までお問い合わせください。
飼い主のいない猫に対する取り組みは、猫が好きな人だけの活動ではありません。困っている人たちが取り組むことで、被害が改善した事例を紹介します。
繁殖の時期になると猫の鳴き声がうるさく、さらに毎年同じ母猫が敷地内で子猫を産むため、困っている方がいらっしゃいました。
母猫を避妊手術しないことには解決がされないため、区が登録団体として承認をし、猫の捕獲と避妊手術をおこないました。翌年以降、鳴き声や子猫で悩まされることはなくなりました。
地域で猫にえさをあげている人(Aさん)がいるようだが、注意をしてもやめる気配がなく、避妊・去勢手術をしていないために猫がどんどん増えてしまいました。排泄物や鳴き声の被害に困った周辺住民は、Aさんと話し合いをおこない、Aさんを含めて登録団体として、地域で猫の問題に取り組むことにしました。
具体的には、猫の捕獲や病院への搬送、手術を複数人で協力しておこないました。手術後の猫については町会でえさやトイレの場所を指定・提供する代わりに、掃除などの後始末を含めた猫の管理をAさんや協力者に任せることで、猫による被害軽減に繋がりました。
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お問い合わせ
健康部生活衛生課管理係
〒116-8502荒川区荒川二丁目11番1号
電話番号:03-3802-3111(内線:422)
ファクス:03-3806-2976
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