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循環型社会の形成に向けて(基本理念)

21世紀は循環型社会へ

わが国で近代的な廃棄物処理が始まったのは、19世紀末の明治33年(1900年)の「汚物掃除法」の制定からだといわれています。以来、現在に至るまで廃棄物処理の果たす役割は、当初の公衆衛生を向上させて伝染病を予防するということから、廃棄物の適正処理により生活環境を保全し、さらにはリサイクルによって資源の有効活用を図るというようにその役割を加え、重要性を増大させてきました。

20世紀の私たちは、大量生産、大量消費の社会経済の仕組みを前提に、豊で便利な生活を営んできました。しかしその一方で、大量のごみを出し続けるとともに、石油や金属といった限りある資源とエネルギーを大量かつ急激に浪費し、地球的規模での環境問題を引き起こしており、このことが廃棄物処理の役割の変遷を生み出す要因となっています。

近年、全国的に環境意識が高まり、リサイクルなどの取組みが進んできていますが、ごみの一層の減量のためには、ものの生産や製造、流通の段階にさかのぼって対策を取る必要があります。また、産業廃棄物等の不法投棄、最終処分場の延命化、さらには、近い将来に都市施設の更新期を迎え、発生する大量の建設廃棄物の処理など、難問が山積しています。

近代的な廃棄物処理が始まって100年経過した平成12年、東京都の廃棄物行政にとって大きな転機が訪れました。地方自治法の改正により、東京都が市町村の立場で行ってきた23区内の一般廃棄物に関する清掃事業が、平成12年4月1日から特別区に移管され、以後、ごみ処理や資源回収などの清掃事業は基礎的自治体である特別区が実施しています。清掃事業の移管に伴い、区民に最も身近な自治体である区が、それぞれの地域特性に合った事業を、区民とのパートナーシップを取りながら進めて行くことになりました。

荒川区では、前述の大量生産、大量消費、大量廃棄の一方通行型の社会経済システムを見直し、かけがえのない地球環境を次世代に引き継ぐため、限りある資源を繰り返し利用するなどの循環型の社会の構築を目指しています。

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お問い合わせ

環境清掃部清掃リサイクル推進課管理計画係

〒116-0001荒川区町屋五丁目19番1号

電話番号:03-5692-6690

ファクス:03-3895-4133

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