更新日:2020年12月12日
ここから本文です。
本日、12月12日(土曜)、荒川たんぽぽセンター1階・多目的室で障がい者地域自立生活支援セミナー「知りたい!車椅子空手」が開催され、NPO法人日本空手松涛連盟による、演武の披露や参加者の体験を中心とした講演が行われました。
障害者スポーツのひとつであり、椅子に座って行うため、障がい者をはじめ、子どもから高齢者まで参加できるスポーツです。また、障がい者と健常者が同じ舞台の上で、技を磨き、相対することができる競技です。
全日本車椅子空手道連盟は、障がい者と他者との交流、社会的な場への参加を目的に活動しています。その中でもNPO法人日本空手松涛連盟では、車椅子空手道における講習会の定期的な開催、日本全国で車椅子空手道の指導が受けられるような活動促進を行っています。
区では、社会資源の活用や社会生活力を高めるための情報提供を行い、障がい者とその家族の地域における生活を支援し、その自立と社会参加の促進を図っています。過去には、オンラインでグループの会話を楽しむイベントなど、その人らしさを発揮できる居場所につながるきっかけへの支援を行いました。
午前10時、胴着を着用し、車椅子に乗った講師や選手が会場で出迎えるなか、10名の参加者が着席して講演が開始しました。
まずNPO法人日本空手松涛連盟・山口貴史(やまぐち・たかし)さんによる空手のルーツ、車椅子空手の「基本・型・組み手」の説明がありました。参加者のほとんどが空手未経験者でしたが、「空手を通して、体を動かす喜びや健康につなげられる楽しさを習得してほしい」と伝えていました。
次に、車椅子空手の型や組手の披露がありました。選手の中には小学2年生の男児もおり、緊張していると言いつつも「はっ!」と気合十分。車椅子空手の「初輪」の型を披露していました。そのほかにも、基本組手や試合組手など参加者は普段間近では見られない、車椅子空手の絶妙な間合い、車輪同士の攻防やキレのある技に魅了されていました。
休憩をはさみ、車椅子空手の体験が始まりました。正拳や手刀など拳の握り方、振り下ろし方、つかみ技や受け技などの技といった講師や選手のお手本を見ながら、参加者は見よう見まねで挑戦していました。また、簡単な型の練習を通して、「初輪」などの型の体験もありました。「拳に魂を込めて一気についてください。気合を入れていきましょう」というレクチャーもあり、カウントの最後には「えいっ」という掛け声、腕を動かす際に衣服がこすれあう音が徐々に合ってくるなど会場に一体感が出てきました。質疑応答のなかには、車椅子空手体験の感想や体幹の使い方のほか、競技用車椅子の値段など素朴な疑問もあり、参加者は体験を通して車椅子空手についてより関心を深めていました。
参加した荒川区在住の70代の男性は「空手は初めての経験でしたが、楽しかったです。」と話してくれました。
山口さんは「車椅子空手は車椅子自体を武器にし、自由自在に体を動かせるところも魅力的なポイントです。」と話してくれました。
お問い合わせ
福祉部障害者福祉課心身障害者福祉センター
〒116-0002荒川区荒川一丁目53番20号
電話番号:03-3891-6824
区政広報部広報課報道映像係
〒116-8501荒川区荒川二丁目2番3号(本庁舎4階)
電話番号:03-3802-3111(内線 2135)
ファクス:03-3802-0044
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください