荒川ゆうネットアーカイブ
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荒川ゆうネットは、平成16年から22年までに開設されていたサイトです。
内容は、掲載当時のものとなります。

あらかわエコセンターに行ってみよう!

「あらかわエコセンター(環境学習情報センター)」は区の基本構想にある「環境先進都市あらかわ」の拠点として、今年2月にオープンしました。
旧荒川保健所を改修し、さまざまな環境配慮を施した構造や施設は一見の価値が有ります。
こんにち地球温暖化・エネルギー問題など、環境に関する話題や課題は事欠きません。
現在の延長に未来があるのならば、誇れる未来の創造は今の私たちの意識と行動にかかっているといえるでしょう。皆さんも「あらかわエコセンター」を訪れて、何が出来るか考えてみませんか。

あらかわエコセンターの目的は?

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同建物の1階は荒川たんぽぽセンター(荒川区立心身障害者福祉センター)、3階は荒川三丁目ひろば館が入っています。荒川三丁目ひろば館は23年に移転予定で、その後は3階もあらかわエコセンターとなります。

環境学習やリサイクル施策、環境ビジネスなどの環境施策を総合的に推進するため、区民などの環境活動の拠点となる施設をめざしています。そのための研修室や実習室を併設し、情報提供コーナーでは体験型学習の出来る実験装置や、環境に関わる著書やDVDを約600冊備えています。

新築ではなく改修で

エコセンターの建造物の前身は、旧荒川保健所で昭和47年の竣工です。エコセンター建設に際し、新築か改修かという議論がありましたが、施設の性格を考慮した結果、再利用できるものは活用し建築廃材等を減らす改修に決まりました。
改修は、大きな開口部がとれなかったり荷重があまりかけられないなどの制限はあるものの、建設コストを大幅に節約することが出来ました。さらに環境に配慮した施工計画で建物の維持管理に関する運用管理コストも押さられています。

<主な環境配慮(抜粋)>

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太陽光発電

最大で10Kwの発電パネルが屋上に設置されています。
発電量と使用量は情報展示コーナーの液晶パネルで確認が出来ます。

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太陽熱温水器

4平方メートルのパネルで太陽熱により200リットルの温水を供給します。

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雨水利用

旧保健所時代の受水槽2個のうち、不要となった1つ(50t)を雨水の貯水槽に再利用しています。
その他、種類の違う雨水タンクを雨どいの下に設置しました。

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屋上緑化

ヒートアイランド対策として、コウライシバ、ウッドデッキをレイアウトしています。

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緑化タイル

ヒートアイランド対策として、スナゴケによる乾式断熱タイルを施しています。

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緑化駐車場

ヒートアイランド対策として、駐車場に芝生を植えています。

遮熱性舗装

ヒートアイランド対策としてアスファルトに遮熱材を塗布することで、太陽光を反射し、塗装面の蓄熱を抑えます。

複層ガラス

2枚ガラスにより、外気温からの影響を押さえ、冷暖房の省エネ効果を高めます。 また防音効果が期待できます。

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そのほかにもモミジヒルガオ・ゴーヤ・ヘチマを用いた緑のカーテンなども行っています。

豊潤な助成制度を積極的に活用しよう

これらの環境に配慮した設備は規模の違いはありますが、私たち一般家庭でも実現可能です。
荒川区では「エコ助成制度」を設け、区民や事業者による地球温暖化の防止及びヒートアイランド対策の促進を目的として、屋上緑化・壁面緑化の施工費用を一部助成しています。東京都でも類似の助成制度があり、併用申請することも可能です。
あらかわエコセンターではこのような相談にも応じていますので、住宅の改築・改修をお考えの方は、お気軽に相談なさってみてはいかがでしょうか?

詳しくは区のホームページをご覧ください。
URL:http://www.city.arakawa.tokyo.jp/kurashi/kankyo/josei/eco_jyosei.html

<エコ助成制度対象になる施工>

屋上緑化・壁面緑化

建築物への日差しを遮ることで室内の温度上昇を抑制し省エネ効果があります。
また建築物の保護効果や人間の心理に及ぼす効果もあります。

雨水貯水槽

屋根などに降った雨水を貯水タンクに蓄え、草木への水やりや夏の打ち水、防災用水、洗浄水などに使えます。水資源の有効活用と水道の水を作るのに必要なエネルギーの節約になります。

太陽光発電システム機器

太陽光発電は太陽の光エネルギーを吸収して電気に変えるシステムです。クリーンで永続的な太陽エネルギーを利用するシステムです。

遮熱性塗装

遮熱性塗装は太陽光を反射し塗装面の蓄熱を抑制する塗装です。省エネルギー、ヒートアイランドの抑制に効果があります。

家庭用燃料電池装置

燃料電池は水の電気分解の逆の原理を利用して電気を得るシステムです。省エネルギー性が高く、二酸化炭素(CO2)の排出量も少ないエネルギーシステムです。

ガスエンジン給湯器

ガスエンジン給湯器は都市ガスで発電し、そのときに出る熱でお湯もつくり、給湯や床暖房などに有効活用できる省エネルギーなシステムです。

気づきと学びの場として

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情報提供コーナーでは、実感として分かってもらう仕組みを多く用意しています。
例えば窓の向こうに常磐線の高架がありますが、電車が通過しても大きな音は聞こえません。これは複層ガラスによるものです。また通常サッシで単一ガラスの窓と、断熱サッシで複層ガラスの窓では音と熱の伝わり方が異なります。頭で理解するよりもここに来て実際に窓ガラスに手を触れてみると実感としてよく分かるのです。

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植物が光合成によって二酸化炭素を吸収していることを知る装置もあります。植物を入れたクリアケースに「ふっ」と息を吐くだけで、計測器の二酸化炭素濃度がビンと上昇します。植物を身近に育てることが清浄な空気を保つことに大切なことが良くわかります。

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蛍光灯と白熱電球、LEDと豆電球のエネルギー消費を比較する装置では、実際にハンドルを回して発電し点灯までの時間を比較することが出来ます。ハンドルを回す労力からエネルギーの消費効率を知ることができます。

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自然観察や環境保護活動を行っているグループの展示や、身近な廃材から手作りで作品を作っているグループの作品コーナーなどもあります。

そのほか「あらかわエコセンター」では、エコ教室や打ち水クール作戦、環境・清掃フェアあらかわや公開講座など子どもから大人まで楽しめる多彩な催しも行っていますので、まめにチェックしてみてください。

あらかわエコセンター(環境学習情報センター)
住所 荒川区荒川1-53-20  03-3802-3111 内線486
開館時間 月〜金曜日 午前9時〜午後5時

 
平成21年8月掲載記事
問い合わせ先 荒川区管理部情報システム課
電話:03-3802-3111(内線 2151)

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