荒川ゆうネットアーカイブ
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荒川ゆうネットは、平成16年から22年までに開設されていたサイトです。
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〜荒川区で元気に子育て〜 荒川おもちゃ図書館

子どもたちがたくさんのおもちゃで遊べる場所、それが「おもちゃ図書館」です。荒川区には、常設の「荒川おもちゃ図書館子育て交流サロン」をはじめ、毎月決まった日に開館するおもちゃ図書館が5カ所あります。小さなお子さんが安心して遊べるだけでなく、「図書館」の名の通り、おもちゃの貸し出しも行っています。今回は、全国でも数少ない常設の図書館、「荒川おもちゃ図書館子育て交流サロン」を訪ね、社会福祉法人荒川区社会福祉協議会の担当職員にお話を伺いました。

たくさんのおもちゃに囲まれて自由に遊べます。

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「どれで遊ぼうかな!」たくさんのおもちゃに目移りしそう

「荒川おもちゃ図書館子育て交流サロン」は、荒川区社会福祉協議会3階にあり、主に乳児から就学前のお子さんたちが保護者と一緒に遊びに来ています。室内には、市販のおもちゃから、ボランティアの「エプロンおばさん」が作ってくれた、世界に一つだけの手作りおもちゃまで、約1000点のおもちゃがずらり。

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アンパンマンが大好きな1歳の男の子。今日はこのおもちゃがお気に入り

「大人気はボールプール。月齢の低いお子さんは、コロコロボールを転がして遊ぶおもちゃが好きです。少し大きくなってくると、男の子は乗り物が好きですね。体を横にして、トラックやプラレールなど乗り物に目線を合わせて、その世界に入って遊んでいます。大きくなるとおもちゃの木槌で大工さんの真似事をして遊ぶ子もいます。女の子は、やっぱりままごとですね。着せ替えコーナーも人気で、ドレスを着てなりきっているお子さんをお母さん達が携帯のカメラで撮影する光景も見られます。お子さんの様子を見ていると、それぞれにお気に入りのおもちゃがあったり、また他の子の遊ぶのを見て真似てみたり、この空間の中に一緒にいることが刺激になっているようです」

障がいの有無に関係なく、みんな一緒に遊べます。

「おもちゃ図書館」は、全国規模で活動する組織です。その発祥はイギリスで、障がい児をもつお母さんの手から始まりました。 「荒川区のおもちゃ図書館も、その根幹には、障がいのあるお子さんたちがおもちゃを使って遊びながら、お母さんや家族、ボランティアさんなど周囲の人達と接しながら、地域の中でうまくコミュニケートできるようになってほしいとの思いがあります。幼少期に、障がいの有無やその枠にとらわれないで一緒に遊べる場として、触れ合いの中でいろんなことを学び吸収してほしいです」

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おもちゃ図書館の一番の人気は「ボールプール」   男の子はやっぱり乗り物が好き   女の子の人気は、着せ替えコーナー

2週間、無料でおもちゃが借りられます。

図書館が本を貸し出すように、おもちゃ図書館はおもちゃを貸し出しています。貸し出し期間は、2週間。障がいのあるお子さんは2点、障がいのないお子さんは1点、借りることができます。 「おもちゃを買う前に、子どもに合うおもちゃかどうか試してみたいご両親や、休日に遊びに来る孫のために借りに来られるおじいちゃんやおばあちゃんもいらっしゃいます」

おもちゃドクターにエプロンおばさん。ボランティアさん活躍中!

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「ふれあいおもちゃ図書館」で、コマづくりを教えてくださった森さん(左)と鈴木さん(右)

地域のボランティアの方々が、館の活動に積極的に関わってくださっているところも大きな魅力です。開館日に室内でのサポートをするボランティアさんのほか、毎月第1・3木曜日の午前中は、手作りおもちゃを作ってくださる「エプロンおばさん」、毎週水曜日には、「おもちゃ病院」ということで、60代を中心とした機械いじりの好きな職人さんが「トイ・ドクター」となって、子どもたちのおもちゃを修理してくれます。毎週約10組の親子がおもちゃを持って訪れ、8人程のドクターが修理に当たっているそうです。ほかにも、「ふれあいおもちゃ図書館」ということで、地域の高齢者の方々が、ハンカチや折り紙などで作る昔ながらのおもちゃや、伝承遊びなどをお母さんや子どもたちに月1回、教えてくださいます。

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クルクルよくまわるチラシで作ったコマ。よーいどん!で競争するのも楽しい

「ハンカチでねずみを作ったり、チラシや折り紙でコマを作ったり。身近なもので簡単にそして危なくないおもちゃが作れることが、若いお母さんたちには面白いようですね」

おもちゃを介したコミュニケーションで、ホッと心が開く場所。

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ボランティア歴5年という三橋さん(左)と、2年目の井草さん。館内整理の日は大変だけど、子どもたちとの触れ合いが元気の源のご様子

おもちゃ図書館の素敵なところは、「いろんな『初めて』を体験できることかもしれません」と、西尾さんは言います。今までできなかった遊びができるようになったり、新しいおもちゃに興味を示したり。家でひとりで遊んでいる時には見られなかった行動や表情、しぐさや言葉が、他の「誰か」と接することで、刺激となって生まれてくる。その新鮮な驚きや喜びを、お母さんやお子さんたちがボランティアさんらと「共感できること」が、おもちゃ図書館の一番の魅力と言えるでしょう。 「実家のお母さんに話すように、お母さんたちがボランティアさんたちに安心して話をする姿を見かけます。ボランティアのみなさんに見守られている安心感があるのでしょうね。ホッと心を開いて過ごしていかれます。お父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃん、みなさんお子さんをお連れになって、ぜひ、おもちゃ図書館へ遊びにいらしてください。お待ちしています」

■「荒川おもちゃ図書館子育て交流サロン」

荒川区南千住1-13-20 荒川区社会福祉協議会3階
(イトーヨーカドー三ノ輪店前)
電話 03-3802-3338

◎開館スケジュール
火 9:00〜16:00(一般開放)
水 9:00〜14:00(一般開放)
   14:00〜16:00(障がいのある子専用)
木 9:00〜16:00(一般開放)
金 9:00〜16:00(一般開放)
土 9:00〜14:00(一般開放)
   14:00〜16:00(障がいのある子専用)
☆休館日/月曜日、日曜日、祝祭日

◎おもちゃの貸し出し
 期間/2週間 
 貸し出し数/障がいのある子 2点 障がいのない子 1点

◎おもちゃの病院 
 毎週水曜日/10:30〜14:30
 場所/荒川おもちゃ図書館の隣りの部屋
 診察料/1回200円より ※その他部品代がかかることがあります。

◎ふれあいおもちゃ図書館(世代間交流)
 月1回 10:30〜12:00

◎移動おもちゃ図書館
  毎週金曜日 14:30〜15:30
  ※東京女子医大第2病院小児病棟で開館しています。

■「荒川区内、その他のおもちゃ図書館」

◎さつき会館 
 開館日/第2、4月曜日 10:00〜12:00
 場所/さつき会館(荒川8-16-13)電話/03-3802-2050

◎おもちゃ図書館HiHi(はいはい)
 開館日/第1月曜日 10:30〜12:30
 場所/アクト21(東尾久5-9-3)電話/03-3809-2890

◎おぐぎんざ子育てサロン
 開館日/毎週木曜日 11:00〜16:00
 場所/尾久銀座商店街事務所(東尾久4-21-9)電話/03-3802-3338(社会福祉協議会)

◎まちや子育て交流館 夢民(むーみん)
 開館日/第2木曜日 10:00〜11:30
 場所/みんなの実家@まちや(町屋2-7-5)電話/03-3802-3338(社会福祉協議会)

●お問い合わせ先
 荒川区社会福祉協議会 電話/03-3802-3338
 http://www.arakawa-shakyo.or.jp/

※取材記事は平成20年5月現在のものです。

 
平成20年5月掲載記事
問い合わせ先 荒川区管理部情報システム課
電話:03-3802-3111(内線 2151)

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