荒川ゆうネットアーカイブ
 荒川ゆうネットアーカイブは
 荒川区の地域ポータルサイト「荒川ゆうネット」の
 過去ログです。
トップページ > 特集 > スケッチ荒川区 第2回「坂」
荒川ゆうネットは、平成16年から22年までに開設されていたサイトです。
内容は、掲載当時のものとなります。

スケッチ荒川区 第2回「坂」

「スケッチ荒川区」では、知られざるスポットを区民の手によるスケッチで鑑賞してもらいます。
日暮里から谷中にかけての丘陵には「芋坂」「御殿坂」「地蔵坂」「七面坂」などさまざまな坂道があります。
今回は特に区民に馴染みの深い「夕焼けだんだん」と「富士見坂」を取り上げ、荒川シルバー大学の水彩画教室の皆さんに描いていただきました。
日常の風景に馴染んだ日暮里の坂を楽しんでください。

をクリックすると、イラストを拡大してご覧いただけます。


谷中銀座を背に階段を見上げる

夕やけだんだん

西日暮里3丁目

写真
坂を見下ろし絵筆をとる

 夕やけだんだんは日暮里駅北口から谷中銀座商店街に抜ける間の36段のゆるやかな階段(坂)のことです。
  名付け親は地域雑誌「谷根千」の編集者で作家の森まゆみさん。1990年に日暮里三丁目町会が募集した「石段に名前を付けようコンクール」に応募して採用となったそうです。

写真
夕やけだんだんの人気者、町猫

 また女優:松嶋菜々子さんの出世作となったNHKの連続テレビ小説「ひまわり」は谷中が舞台であったことから「夕やけだんだん」も全国に知られるようになりました。
  猫もくつろぐ寺町の、のんびりとした風情が坂に残っています。


●作品

イラストを拡大する イラストを拡大する イラストを拡大する
イラストを拡大する    

●描いてみて都会においては、坂道は平坦な坂よりなんとなく魅力があります。おそらく平坦な道が水平線と垂直線の構成であるのに対して、坂道はさらに斜めの線が加わり、かつ高低感が出るからでしょう。

上り下りを描き分ける難しさや、見下ろす風景を描くことなどに苦労しました。幼い頃に坂の上で遊んだ記憶などが蘇り、区内にもこんな坂があることを嬉しく思いました。


左側が墓地というのも寺町ならではの風情

富士見坂

西日暮里3丁目

写真
整然と舗装された
美しい坂

 富士見坂は、都内各地に残る「富士見」を冠する地名のなかで、現在でも富士山を望むことが出来る坂です。
  坂下の北側の墓地は日蓮宗妙隆寺(修性院に合併)の跡。妙隆寺が花見寺と呼ばれたことから、この坂も通称「花見坂」、または「妙隆寺坂」と称されました。

写真
晴天には美しい富士山が期待できる

 天気が良ければ、正面のビルの谷間を縫って富士山が見えます。

 夕日の沈む「ダイヤモンド富士」が見える日(11月中旬と1月末)は、坂上に多くの人が集まります。平成16年には、関東の富士見100景に選ばれました。

■日暮里富士見坂からのダイヤモンド富士


●作品

イラストを拡大する イラストを拡大する イラストを拡大する
イラストを拡大する    

●描いてみて日暮里にある坂道は江戸からの歴史を秘めているものが多く魅力的です。なかでも日暮里富士見坂は東京の貴重な風景遺産としていつまでも変わらぬ姿でいて欲しいものです。

坂下に見える家や人を上手く描ければ良いのですけれど、上から見下ろすアングルの坂を描くのは難しいですね。今日は風が強かったので風の静かな晴天に再挑戦しようと思います。

上り坂も下り坂も描いてみましたが、下り坂の方が難しかったです。以前ダイヤモンド富士を見たくて夢中で坂を登ったことを思い出しました。

 

協力:荒川区社会教育団体「荒川シルバー大学」で「水彩画教室」を受講されている皆さん
   受講生一人一人の感性を大切に、水彩画を生涯の趣味として「楽しく描き続けることが出来る」を水彩画教室の本旨と考えて学んでいます。

■荒川シルバー大学のご紹介

荒川シルバー大学は区内に居住する60歳以上の方々が、趣味と教養を身につけ広く仲間づくりを図りながら自主学習することを目的とし、創立以来本年で23年目を迎えています。

 
平成19年1月掲載記事
問い合わせ先 荒川区管理部情報システム課
電話:03-3802-3111(内線 2151)

前のページへ戻る
トップページへ戻る
ページの先頭へ戻る

トップページへ戻る