荒川ゆうネットアーカイブ
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荒川ゆうネットは、平成16年から22年までに開設されていたサイトです。
内容は、掲載当時のものとなります。

スケッチ荒川区 第1回「お地蔵様」

新シリーズ「スケッチ荒川区」では、知られざるスポットを区民の手によるスケッチで鑑賞してもらいます。
区内には古くから守り継がれている「お地蔵様」が数多く残りますが、その中で4カ所の「お地蔵様」を取り上げました。慈愛に満ちたお顔は、今もなお私たちの心を癒してくれます。
同じ「お地蔵様」でも描く人によって様々に表情が変わるのが不思議ですね。

をクリックすると、イラストを拡大してご覧いただけます。

地蔵堀の石地蔵

荒川3−1

石地蔵は、地蔵堀と呼ばれた用水堀の傍ら(現、サンパール荒川)に南向きに立っていました。
大正一四年、現在位置へ移され北向きになり地蔵堀は今は道路になっています。
石の台には元文五年(1740)に浄正寺十三世、寛誉が願主となり、三河島村の村人の尽力で再建されたことが刻まれています。当時、ここは三河島村の集落のはずれで、付近のよい目じるしになっていたばかりでなく、村人が旅立つ際に道中の安全を祈願したといわれています。今も交通安全祈願の地蔵として祀られています。


●作品

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●描いてみてまるで「自分の命だけでなく他人の命も大切にしましょう」と優しく語りかけているような顔立ちのお地蔵様ですね。

六地蔵

荒川4−10

地蔵・大日如来などとともに、寛文十二年(1672)八月十八日銘をはじめとする青面金剛を刻んだ庚申塔四基が立っています。庚申塚があったところで、本来は六地蔵ではないが、いつのまにか六地蔵とよび慣わされるようになりました。
このあたりは、古くから集落が開けていたところです。江戸の末期には、尾久・町屋から宮地を経て坂本(現台東区)へと出る通称「江戸道」がこの前を通っていました。道行く人に安らぎをあたえる道しるべにもなっていたことでしょう。
蓮田の子育地蔵ともよばれ、毎月四の日が縁日で、十月二十四日にはお十夜祭りが行われています。


●作品

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●描いてみて子供は家の宝であり、また社会の宝です。
「すこやかに育て」と願うやさしさが伝わってくるお地蔵様だと感じました。

首切地蔵<小塚原刑場跡>

南千住2−34

江戸のお仕置場(刑場)は、品川の鈴ケ森と千住の小塚原の二つです。
小塚原の刑場は、間口六十間余(約百八メートル)、奥行三十間余(約五十四メートル)で、明治のはじめに刑場が廃止されるまでに、磔・斬罪・獄門などの刑が執行されました。
首切地蔵は、この刑死者の菩提をとむらうため寛保元年(1741)に造立されたものです。


●作品

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●描いてみて迷いの多い人の世は、まるで薮の中の道のようです。
この迷いの多い世にあって「正しく生きよ」と諭し、語りかけてくださる感じがしました。

江戸六地蔵<浄光寺>

西日暮里3−4

山門をくぐって左手に、高さ一丈(約三メートル)の銅像地蔵菩薩があります。元禄四年(1691)、空無上人の勧化により江戸東部六カ所に六地蔵として開眼しました。もと門のかたわらの地蔵堂に安置されていたもので門前は「地蔵前」ともよばれています。
浄光寺は真言宗豊山派の寺院。法輪山法憧院と称し、江戸時代までは諏方神社の別当寺でした。元文二年(1937)、八代将軍吉宗が鷹狩の際にお成りになり、同五年以降御膳所となりました。境内に「将軍腰かけの石」があります。
眺望にすぐれた諏訪台上にあり、特に雪景色がすばらしいというので「雪見寺」ともよばれました。


●作品

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●描いてみて江戸六地蔵として六体のうち三番目に建てられたと聞きますが、今はは二体しか現存していないとのこと。
そのうちの一つが荒川区にあるという事は、大切にしていきたいですね。

スケッチを終えた皆さんに感想をお聞きしました。

「荒川区には長年住んでいますが、お地蔵様は特に意識したことがありませんでした。」
「今まで何気なく歩いていた道にもいわれのあるお地蔵様がいらっしゃったんですね。」
「これからはもっと気に留めて、他のお地蔵様もゆっくり見てみようと思います。」
「そうですね。絵手紙に描くきっかけがなければこんなに時間をかけて鑑賞することはありませんでした。」
「私もこんなにじっくりお地蔵様を見たのは私も初めてです。」
「スケッチをしながらお地蔵様のやさしい目を見ていると幸せになってきましたよ。」
「ただお顔に現れている仏心を表現するというのは難しいですね。」
「合掌して祈りながら描かせていただきました。」
「お地蔵様を描くというのは大変難しい課題でしたが、何か心に安らぎを得れたことに感謝します。」

 
 

協力:荒川区社会教育団体「荒川シルバー大学」で「絵手紙」を受講されている皆さん
   絵手紙のクラスでは、心の中の幸せを絵や文字で表していくことを学習内容としています。

■荒川シルバー大学のご紹介

荒川シルバー大学は区内に居住する60歳以上の方々が、趣味と教養を身につけ広く仲間づくりを図りながら自主学習することを目的とし、創立以来本年で23年目を迎えています。

 
平成18年6月掲載記事
問い合わせ先 荒川区管理部情報システム課
電話:03-3802-3111(内線 2151)

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