あらかわ遊園遊具事故に係る調査委員会報告書

更新日:2010年1月20日

平成20年2月23日、あらかわ遊園において、遊戯施設(ふあふあ「ぱっくんシャークスライダー」)で遊んでいた女児が突風で飛ばされ重傷を負うという事故が発生しました。これを受け、区では事故の原因究明と問題点の把握、再発防止に向けた改善策を検討することを目的として、「あらかわ遊園遊具事故に係る調査委員会」(以下「調査委員会」とする。)を設置しました。
調査委員会では、事実関係の調査を行い、問題点を洗い出すとともに、緊急対策等をとりまとめ、3月に報告を行った。さらに、今回、建設環境委員会の意見や被害者家族の意向を踏まえ修正を行い、別添のとおり、報告書をとりまとめた。

報告概要

事故の概要

日時 平成20年2月23日(土曜)午後2時30分頃
場所 荒川区西尾久八丁目10番1号
      あらかわ遊園B地区(キッズランド内)
     設置:区
     管理運営:財団法人荒川区地域振興公社(以下「ACC」という。)が指定管理者及び都市公園法上の許可を受けた者として管理運営
状況 事故のあったシャークスライダーには1個当たり25キログラムの重り12個をロープで取り付けるとともに、両脇に押さえとして2個を置き、更に本体の左右をロープ及びひもで固定し営業していた。午後2時10分頃から風が出てきたため、午後2時20分頃、B地区の担当者3人は、現在のお客様(被害者+2人)の利用が終わったら使用を中止する予定で畳む準備をし、その後の利用は断っていた。午後2時30分頃、シャークスライダーが急激な突風にあおられ、中で遊んでいた被害者を乗せたまま尻尾の方から持ち上がり、いったんプールの壁面にぶつかってから、空中に約4メートル浮き上がり、更に吹き飛ばされ、プール管理棟の2階柵辺りに再びぶつかり、洗面台と2階へ通じる階段の間に落ちた。被害者は、この際に怪我をした。

明らかになった問題点

1)現場にかかわる問題点
 天候急変の予測が不十分であったこと、B地区の風速が未把握であったこと、遊具の運営基準という面では、ふあふあや小型遊具の管理運用マニュアルが未整備であり、細かな基準がなかったことが挙げられる。また、遊具使用中止の連絡が迅速かつ正確に行われる設備・体制がなかったことが挙げられる。
2)区にかかわる問題点
 区は、あらかわ遊園の利用者に対する安全配慮義務を負っており、ACCの自主事業としてふあふあが安全に運営されるよう、事故を未然に防ぐための具体的な指導・監督がなされるべきであった。また、緊急連絡ができる施設のB地区への整備、園内を監視できる装置の設置が必要だった。

問題点を踏まえた改善策

1)あらかわ遊園全体にかかわる緊急安全対策
 あらかわ遊園の運営再開に当たり、緊急対策を実施した。具体的には、(1)施設全体の安全点検の実施、(2)ふあふあ遊具及び小型遊具の運用マニュアルの作成及び確認、(3)民間気象情報会社等からの情報の入手、(4)緊急時対応に関する意識強化と対応をとるための訓練の実施、(5)あらかわ遊園・ACC・区の連絡体制の再確認と徹底、緊急連絡網と指示命令系統図の補正、(6)あらかわ遊園への安全管理担当職員の配置等である。
2)区所管課による監督、指導の強化
 あらかわ遊園設置者として、マニュアルの整備状況及び適切な運営状況の確認及び点検の強化をするとともに、施設安全担当を配置する等、監督・指導体制を強化した。また、緊急時対応として、緊急連絡体制を再確認・徹底し、緊急連絡網を補正、施設管理上の対策として、園内連携のための携帯電話の配置、さらに放送設備の充実、防犯カメラ整備を行う。
3)区民及び利用者よるチェック機能の強化
 区民のボランティア参加による「あらかわ遊園見守り隊」を組織し、安全対策をチェックしていただくほか、現在実施しているアンケートに安全面に関する質問項目を加える。

安全で楽しく遊べるあらかわ遊園に向けて

  • 今後も、事故の危険性があるものを早期に発見し、未然に防止する継続的な努力が必要である。
  • 区・ACC・委託事業者、関連する職員すべてが安全を第一に考え、事故防止に取り組む姿勢、意識改革が最も重要となる。
  • 今回の事故を教訓に遊園の施設に限らず、区施設全体の安全対策についても、全庁的な取組を行う必要がある。

関連PDFファイル

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